花火大会に行くと、
『たまやー』などの掛け声がうるさいと
感じたことはありませんか？
でも、花火大会の掛け声って
迷惑行為と考える人は少なく、
むしろ醍醐味みたいに
感じている人もいるでしょう。
そもそもこの掛け声は
どんな意味があるんでしょうか？
今回は、花火大会の掛け声の由来や、
掛け声がうるさいと感じた場合は、
どうやって花火大会を楽しむべきかを
ご紹介します。
花火大会の掛け声が迷惑にならない理由と「たまや」「かぎや」の意味
せっかく花火を楽しんでいるのに、
いきなり大声で『たまやー！』とか
『かぎやー！』って叫ばれると、
本当にびっくりするし、
興ざめしてしまいますよね…。
中には、大人が出す掛け声にびっくりして、
花火大会に行きたがらない子供も
いるでしょう。
でも、この掛け声が
迷惑行為だという認識は
広まっていません。
一体なぜなんでしょうか？
花火大会の掛け声の由来
そもそもこの『たまや』と
『かぎや』という掛け声は、
江戸時代の花火職人の屋号に由来しています。
その昔、江戸には『玉屋』という花火業者と
『鍵屋』という花火業者がありました。
どちらも有名な花火職人だったんですが、
お互いいわゆるライバル企業で、
より優れた花火を作るかで
競い合っていたんです。
そして、当時の花火大会で『玉屋』と『鍵屋』
は自分たちの作った花火を打ち上げ、
それぞれの腕前を披露することになりました。
この時、花火大会の観客が、
自分が推している花火職人を応援するために
『玉屋ぁー』とか『鍵屋ぁー』と
掛け声を上げていたんです。
その時の応援の掛け声が今に伝わり、
見事な花火が打ち上がると、
『たまやー』『かぎやー』と
叫ぶようになっているんですね。
要するに、歌舞伎で観客が
『○○屋！』と屋号を叫んだり、
『三代目！』と掛け声を掛けるの
と同じような意味合いだったんです。
もっとわかりやすく言うなら、
コンサートでアーティストとの
コール＆レスポンス、
といったところでしょうか？
そのため、現在でも花火大会の時に、
掛け声を大声で叫んだとしても、
迷惑行為にならないんですね。
確かに歌舞伎では、
一部の観客による掛け声は、
醍醐味といえるものだし、コンサート会場で、
アーティストからのコールに
レスポンスするのは当然ですもんね。
花火大会の掛け声を子供が怖がる！？花火を楽しむための知恵３選
でもやっぱり、花火大会の掛け声って
びっくりするし、子供も
怖がってしまうでしょう。
そうなると、花火大会を
楽しむことが出来ません。
掛け声を掛けたい人もそうでない人も、
お互いが気持ちよく花火を楽しむのが一番。
そこで、
「掛け声を聞きたくない」という人のために
花火を楽しむおすすめの方法を紹介します。
１：少し離れたところから見る
花火大会の会場から少し離れたところから
見物しましょう。
花火大会の会場だと、どうしても興奮して、
掛け声を掛けてしまう人もいます。
でも、会場から離れた、
花火が丁度見える穴場スポットなら、
大興奮して掛け声を掛ける人は少なく
何より混雑も避けられるので、
家族連れに最適ですよ。
会場付近のショッピングセンターの屋上や、
離れた場所にある公園など、
事前に穴場スポットをチェックしましょう。
２：耳栓をつけておく
小さいお子さんだと、
花火が打ち上がる音に
びっくりしてしまうかもしれません。
そんな時は、お子さんに
耳栓をつけてあげましょう。
これなら花火も会場内で楽しめるし、
打ち上がった音も、掛け声も
気にならなくなりますね。
３：一緒に掛け声を掛けてみる
花火大会で掛け声がうるさいなと感じたら、
自分たちも負けんとばかりに
掛け声を掛けてみましょう。
大声を上げれば、掛け声の楽しさを
発見できる場合もあるし、
ストレス発散になるかもしれませんよ。
まとめ
花火大会の掛け声は、
江戸時代に腕を競った
花火職人の屋号に由来していたことが
分かりました。
つまり花火大会の掛け声は、
歌舞伎の掛け声や、
コンサートのコール＆レスポンス
みたいなものだったんですね。
でも、花火大会の掛け声がうるさいと
感じたら、会場からちょっと離れた
静かな場所で楽しんだり、
耳栓をしたり、一緒に掛け声を
叫んでみると良いかもしれませんよ！