いきなりですが、
「抹茶を“た”てる」
この漢字の使い方ってご存知ですか?
実は、
「立てる」「点てる」
どちらでも大丈夫なんです!
「立てる」のほうが常用漢字、
「点てる」のほうが常用外漢字
という違いだけ。
ただ、「点」という漢字には
「少量」という意味合いもあり、
抹茶の場合は少量なので、
「抹茶を“点”てる」と使うのがいい
と判断されることもあるようです。
この記事では、
・抹茶の流派(裏千家、表千家)
・点て方のコツ
などをご紹介していきたいと思います。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
まずは、基本的な抹茶の点て方をご紹介します。
基本的な抹茶の点て方
1.茶碗をよく温めておく
茶碗をお湯の中に沈めるなどして温めたら、
しっかり水気を拭き取ります。
2.茶碗に抹茶を入れる
抹茶を茶杓一杯半ほど
(ティースプーンの場合は軽く一杯ほど)
入れて、茶碗の中に広げます。
そこに、約60ccのお湯を注ぎます。
3.抹茶とお湯を混ぜる
茶碗の中の抹茶とお湯を混ぜます。
よく混ざるように、茶せんでM字を描く
ようなイメージで混ぜましょう。
これが基本的な抹茶の点て方です。
でも、3. の「抹茶とお湯を混ぜる」ときには、
”裏千家” と ”表千家” でコツが違うので要注意!
その違いも含めて、流派別の抹茶の点て方の
特徴をみていきましょう。
流派によって抹茶の点て方は違うの? ”裏千家” の特徴は?
”裏千家” では、
空気を含んだ柔らかな味わいの抹茶
が理想的とされていて、
カプチーノのようにしっかり泡を点てる
のが特徴です。
このため、裏千家の抹茶の点て方のコツは、
・力を込めて
・表面が泡全体で覆われるように
混ぜること!
茶碗を押さえて、しっかりと混ぜましょう。
流派によって抹茶の点て方は違うの? ”表千家” の特徴は?
裏千家が泡をしっかり点てるのに対して、
”表千家” は泡を点てすぎないのが特徴です。
具体的には、上の写真の抹茶のように
泡のない水面が1/3ほど見えている状態
がいいとされています。
抹茶の理想像も裏千家とは違い、表千家では、
茶葉そのものの味が楽しめる抹茶
が理想的とされています。
このような違いから、裏千家と表千家では
点てた抹茶の味わいがずいぶん違うんです。
そんな表千家の抹茶の点て方のコツは、
・手首を柔らかく使って
・茶碗を軽く押さえてゆっくりと
混ぜること!
泡は点てすぎず、茶碗のふちに沿って
三日月状に泡が出ているくらい
(泡のない水面が見えている状態)
でOKです。
まとめ
簡単に「抹茶を点てる」といっても、
流派によっていろんな特徴がありますね。
柔らかなや味わいにしたいのか?
茶葉そのものの味を楽しみたいのか?
味わい方や楽しみ方は人それぞれなので、
自分に合った点て方を見つけましょう!
あなたに合った抹茶の点て方。
流派ごとの特徴や点て方のコツについて、
少しでも参考になれば幸いです。