新潟県の豪雪地帯で暮らしています。
子どもは5人います。
男児4人、女児1人です。
雪国育ちはスキーやスノボーができて当たり前ですが、どんな子供にも生まれて初めて滑る、「デビュー」が必ずあります。
まず「何歳頃から始めれば良いか」ですが、3歳を超えていればいつ始めても大丈夫です。
5歳からの子もいるし、小学校に入学してからやっとスキー場に行くようになった子どももいるし、小学校高学年頃からという子も、雪国にもいろんな子どもがいます。
但し、雪国の場合は保育園のときは毎日園内の公園でそり遊び等、雪に慣れ親しんでいますし、小学校に入学すれば冬の授業は、校庭を使っての「クロスカントリースキー」があります。
坂を滑るのではなく、”平らな道” をスキーとストックを使って歩くというスキーです。
以上の理由から、雪国の子どもは何歳からアルペンスキーを始めても、土台となる素養みたいなものがすでに出来上がっています。
素養とは、
・雪を怖がらない
・雪の上の「歩き方」、雪の「扱い方」を体感している
・クロスカントリーでスキー感覚はある程度身につくので、アルペンに移行したときも、未経験者のように怖がったり転んだりしない
では、雪に縁のなかった地域の子どもにスキーデビューさせるにはどうすれば良いかなのですが、まずは雪に慣れさせることが大事だと思います。
特に幼少の頃は、いきなりスキー板を履かせるのではなくて、まずは親子で ”そり遊び” から始めると、雪が好きになります。
一見、遠回りのようにも感じますが、実はいきなりスキーを履いた子どもよりも、さんざん雪遊びそり遊びをしてきた子どもの方が、上達に近づきます。
そり遊びで傾斜への恐怖を無くす、スピード感を身につけておくことは大事です。
また、いきなりスキーをさせて本人のやる気を削いでしまうと、幼児の場合は二度とスキーには行きたくないと抵抗することがあります。
また、初めてスキーをするという場合には地域選びも大事な要素だと思います。
たとえば私が暮らしている新潟県は、「雪質」が全国一「重い」ため、滑るのに手腕が要ります。
雪国の中でも気温が非常に低い、長野県や北海道になると、「雪質」がさらさらで、粒子が細かく滑りやすいので、お勧めです。
ある程度の腕を持っている人は、雪質が重かろうがさらさらだろうが、晴れていようが吹雪であろうがまったく苦にすることなく滑ることができます。
でも初心者は、車の運転と同じで、最初は教習所で乗っていた車以外は怖いと感じたり、大きなジープやセダンはとても動かせないと感じます。
スキーでも扱いやすい雪と、そうでない雪があるということです。
スキーウエアや板は、よほど上手になるまではレンタルで十分です。
スキー場のスタッフたちは、当たり前のことですが雪とウィンタースポーツのプロです。
その子どものレベルと体形に合ったものを貸してくれます。
また、スキー板には ”ろう(蝋)” を塗り込んで滑りやすくする作業が必要ですが、素人はこの作業が下手です。
雪国で育ってきた人は自分でできますが、そうでない人はレンタル屋さんに任せた方が良いと思います。
少し話はそれますが、私は関西出身です。
つまり、豪雪地帯で暮らしてはいますが、こっちで育った人たちと比べるとスキーは下手も下手、最下位くらいのレベルだと思います。
上達するには練習しかないわけですが、実は私のようなレベルの低い人は、短めのスキー板を履くと、扱いやすくて滑りやすくなります。
これは、スキー場のレンタルのスタッフが教えてくれたことで、試しに短めの板を履いてみるとまるで自分が上手くなったような錯覚を覚えるほど、スイスイ滑れるようになりました。
(使っていたのは小5とか小6用の板)
また、スノボーはスキーとはレベルが違うし、危険も伴うので、いきなりスノボーデビューはお勧めできません。
これは雪国でも同じことで、子どもがスノボーをやりたいと言っても親はスキーのレベルが一定以上にならなければ許可しない家庭がほとんどです。
スノボーは体を横向きにして滑るし、ストックなしなので、上手くボードが扱えなければ転倒の仕方が無残になります。
まずはスキーで中級者コースくらいは滑れるようになっておく方が良いのではないでしょうか。
あと、幼児も小学生・中学生も、できればヘルメットを着用させた方が良いと思います。
これはスノボーでもスキーでも同じです。