いちご狩りの時に体験した出来事

もう数十年前になりますが、自治会の日帰り旅行で姫路方面へ行きました。

夫と幼稚園児の次男の3人で参加したのですが、その日は快晴で、「皆行いがいいんですね~」のバスガイドさんの声に、ご近所さんもウキウキ気分でした。
行程のサファリパークでは、寝そべっているライオンやヒョウをまじかに観ることができた子供達が歓声をあげ、大人達も子供に返って楽しんでいました。

一日を有効に使う為、行程もしっかり組まれていて、自由行動も余り出来ないのですが、小さい子供を連れているとどうしても、集合時間に遅れたりして迷惑を掛けてしまいます。
特におトイレなどは、しっかり確認しても気まぐれな子供には通じません。
急に言い出した場合は、予定外でサービスエリアなどを探して貰わなければなりません。
これは誰もが経験したことだと思います。

さて一番の目的地であった「いちご園」に着いた時には、少し曇りがちの天候になっていました。
春の遠足ということで、毎年桜が満開の頃に日程が組まれるのですが、行く先によって寒かったり暑かったりで、服装も悩むところなのでした。

その日も、サファリパークでは暑いくらいだったのですが、いちご園では、少し肌寒く感じました。
ビニールハウスに入ると、ちょうど良い温かさで、真っ赤に色づいたいちごがたくさん垂れ下がっていました。

農家の人の説明を聞いてから、ミルクの入ったカップを一人づつ手渡されました。
次男はもうテンションマックスで、大きさや色づき具合など関係なしにちぎっていました。
「僕!大きくて真っ赤なのが美味しいよ!」と農家のおばさんに言われ、嬉しそうに大きないちごをほおばっていたのでした。

それから一人の女の子がおトイレに行きたいと言い出し、私も次男を連れていくことにしました。
案内されたおトイレに着くと、「何で~こんなとこで出けへんわ!」と大声で叫んだのです。
水洗トイレがまだ完全に普及されていない時代でしたが、ほとんどの小学校が水洗で、汲み取り式のおトイレを見ことがなかったのかもしれません。

その時、母親らしき人が言ったのです。
「私達の為に準備してくれた農家の人に失礼でしょ!このおトイレが使われへんのやったら漏らしなさい!」
と、後ろで農家の人が申し訳そうな顔をしていたのを覚えています。
その女の子は泣きそうな顔をしていましたが、うなずいてトイレに入って行きました。

その子にとってはとても辛い経験だった筈です。
もし私だったら、息子に言えただろうかと思いながら、子育ての良い勉強をさせて貰った気がしたのでした。

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