一年に一度だけ… 織姫と彦星はなぜ離れ離れになったのか?

一年に一度のロマンチックな
夏のイベント、七夕

七夕の日、短冊に願い事を書いて
笹に飾ったことがある方も多いと
思います。

でも、いざ七夕伝説の由来について
説明しろと言われても、はっきりと
説明できる自信がない……
という方が
ほとんどではないでしょうか。

そこで、今回は七夕の本来の意味や
織姫様と彦星様にまつわるおとぎ話

わかりやすくご紹介しちゃいます!

目次

七夕に雨が降ると織姫と彦星は会えないの?七夕伝説の物語とは?

七夕の起源は諸説ありますが、
一番多く言い伝えられているのは、

・日本に元々あった
 「棚機(たなばた)」という行事

・中国に由来する
 織女(しょくじょ)と牽牛(けんぎゅう)の伝説

・中国から伝わった
 「乞巧奠(きっこうでん)」という行事

これら3つが合わさってできた
という説です。

棚機(たなばた)とは?

昔の日本では、夏になると、
人々から選ばれた乙女が
秋の豊作を願って神様に供えるための
着物を織るという行事
がありました。

これが棚機です。

織女と牽牛の伝説とは?

もともとは中国の星にまつわる伝説
なのですが、簡単にお話しすると……

・機織りが得意な美しい天の娘(織女星)
 と農業を営む牽牛の男(牽牛星)が
 結婚しました。

・二人は仲が良すぎたせいで、だんだん
 仕事をしなくなってしまいました。

・それに怒った神様が二人を宇宙の彼方へ
 追いやって離れ離れにしてしまいました。

・織女と牽牛は、お互い会えない悲しみに
 明け暮れました。

・そんな二人を見かねた神様が一年に一度
 だけ天の川を挟んで二人が会えるように
 してあげました。

……というお話ですね。

織女星は織姫様、牽牛星は彦星様
のことです。

↓詳しくはこちらを参照↓
https://japan-year.info/archives/5997.html

乞巧奠(きっこうでん)とは?

元々は中国の行事で、当時の中国では、
陰暦の7月7日に、先ほど説明した伝説の
織女星(機織りが得意)にあやかって、
織物やお裁縫が上達するように祈る風習

ありました。

これが乞巧奠です。

以上、これら3つが合わさってできたのが
現在の七夕だと言われています。

ちなみに、雨が降ると水かさが増して
天の川が渡れなくなってしまうので、
雨が降ると織姫様と彦星様は会えない
というのはよく耳にするお話ですが、
実は……

・雨が降ったほうが二人の汚れを
 流してくれるからいい

・雨が降ると、「カササギ」という
 鳥が自分たちの羽を広げて橋を
 作ってくれるから会える

などと言われている地方もあり、
雨が降っても会えると言われている
地域もある
んですよ☆

これが本当の七夕伝説!織姫と彦星が一年に一度しか会えない理由

ここまで七夕の起源と言われている
昔の行事や伝説についてご説明して
きましたが、このようなおとぎ話が
なぜ、今でも多くの人々に浸透して
伝え継がれているのでしょうか?

それは、天文学が関係しているから
だと思われます。

先ほどの伝説に出てきた織女と牽牛。
織女(織姫)=こと座の「ベガ」
牽牛(彦星)=わし座の「アルタイル」

とされています。

これらの星が、夏の農業が本格的な時期に
なると明るくなることから、農事を司る星
として考えられるようになり、これらの星
がよく見える夜に七夕を行うようになった
そうです。

↓詳しくはこちらの記事を参照↓
https://tanabata777.com/hoshi/orihime-hikoboshi.html

そして、このベガとアルタイルは、
「夏の大三角」として知られる
夏の風物詩のひとつ。

地球は、太陽の周りを一年かけて
回りますから、夏の大三角が
見られるのは一年の一時期だけ。

そう、ベガとアルタイルを地球で
見られるのは一年間でほんの一時だけ

なんです!

だから、七夕伝説のロマンチックな
おとぎ話とリンクさせることができ、
人々に浸透した
のではないでしょうか?

まとめ

織姫様と彦星様は恋人同士だと
思っている人が多いと思いますが、
実は夫婦だったんですね!

夫婦なのに一年に一度しか
会えないなんて、なんだか可哀想……。
しかも、七夕の時期は
日本ではちょうど梅雨の時期。

今年は、織姫様と彦星様は無事に
会うことができるのでしょうか?

「天の川、見れるかな?見れないかな?」

なんて言いながら、大切な人と夜空を
見上げておとぎ話の夫婦に思いをはせる……

そんな余裕を持った大人の七夕の夜を
過ごしたいものですね。

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